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zaininnari Blog

VMware Player上でXP Mode仮想マシンをインポートして、ROを複数起動する

0.環境

OS(ホスト):Windows 7 Professional (XP Modeが使えるOS)
CPU:XP Modeが使えるCPU


多重起動の是非
http://www.ragnarokonline.jp/news/maintenance/item/12496
http://raguweb.net/log/eid1956.html

ラグナロクオンラインのクライアントを利用して通常は同一端末で多重起動を行なうことはできません。
その為、利用規約やプレイマナーなどでは記載がございませんが、
多重起動はお止めいただくようご案内いたしております。

1.Virtual PCのインストール

XP Modeを使用するには、Virtual PC(仮想化ソフト)をインストールする必要があります。
Virtual PCは下記からダウンロード可能です。


http://www.microsoft.com/japan/windows/virtual-pc/default.aspx


Virtual PCをインストールします。
特に理由がなければそのまま[次へ]をクリックしているだけでOKです。


2.XP Modeのインストール

XP Mode用のファイルも、
Virtual PCと同じページにダウンロードできるので、ダウンロードをします。
インストールについては、
特に理由がなければそのまま[次へ]をクリックしているだけでOKです。


2009-12-26 追記
XP Modeを実行せずとも、
インストールしたイメージがあればVMware Playerでインポートできます。

**3.XP Modeの実行
XP Modeを実行すると、セットアップ画面が表示されます。
使用許諾契約書を読み、[次へ]をクリックします。


パスワードの入力画面が表示されます。
XP Modeで仮想的に作られたXPのログオン時に使用するパスワードを入力します。
[次へ]をクリックします。


コンピューターの保護の画面が表示されます。
WindowsUpdateの自動更新の方法を選び、[次へ]をクリックします。


ドライブのXP Modeとの共有の画面が表示されます。
説明を読み、[セットアップの開始]をクリックします。
しばらくすると、セットアップが終了します。


セットアップが終了すると、
Virtual PC内で、XPが立ち上がります。


Virtual PC内では、現在のところ、
ゲームに必要な3D機能(DirectX)が備わっていません。
現在、DirectXが使用可能な、
VMwareを使って、ROを起動させたいと思います。



VMwareインポートのため、統合機能を無効にする必要があるかもしれません。


[ツール] → [統合機能を無効にする]


統合機能を無効にした後、
Virtual PC内のXPをシャットダウンをします。
(Ctrl + Alt + Del の3つのボタンを同じに押すとメニューが開きます。)


4.VMware Platerのインストール

Virtual PCと同種の仮想化ソフト「VMware Player」をダウンロードします。


http://www.vmware.com/jp/products/player/


無料で、使用できますが、
アカウントの作成が必要です。簡単に登録が終わるため、作成しましょう。


また、
ダウンロードするファイルは、
VMware Player 3 をダウンロードしてください。
(筆者は、VMware Player 3で行いました。2でXP Mode仮想マシンインポート機能があるかどうかは確認していません。)


インストールについては、案内に従っていけばOKです。


5.VMware Toolsの入手

VMware Toolsは、画面の大きさの変更やマウスの透過的移動のサポートなどを提供するドライバ群です。


現在のところ、VMware Player3が自動的に入手するVMware Tools 8.*では、
ROの起動に際して、GFCエラーが生じます。


そのため、VMware Tools 7.*を手動で入手し、インストールする必要があります。


VMware Tools 7.*は、
現在のところ、linuxVMware-server2.*に組み込まれています。
linuxVMware-server2.*は下記からダウンロード可能です。(例:VMware-server-2.0.1-156745.i386.rpm)


http://downloads.vmware.com/jp/d/info/datacenter_downloads/vmware_server/2_0


windowsユーザーにとっては、rpmの拡張子をみたことがないと思います。
linuxを触ったことがある方は、linuxでの展開が簡単だと思いますが、
(著者は元々あったCentOSがあったため、こちらを使用しました。)
windowsユーザー難しいと思われるため、
XacRett( http://www.kmonos.net/lib/xacrett.ja.html )というソフトを使うことが簡単に展開が可能です。


展開を行うと、
/usr/lib/vmware/isoimages/windows.iso の windows.iso があります。
vmware-server-distrib/lib/isoimages/windows.iso があります。
windows.isoの中に、windows版のVMware Tools7.*が入っています。



6.VMware Player上でXP Mode仮想マシンをインポート

VMware Playerを起動します。


上部のメニューにて、
[ファイル] → [Windows XPモード仮想マシンのインポート]をクリックします。
自動的に、Virtual PCで作成したXPモード仮想マシンをインポートします。(数分かかることもあります。)


仮想マシン名「Windows XP Mode」が登録されたと思います。


[仮想マシンの再生]をクリックすると、XPが起動します。
初回の時は、時刻の設定やキーボードの設定、認証などを行います。
XPが立ち上がったらシャットダウンします。


VMware Player上でのXPモード仮想マシンのライセンスの扱いについては、
下記をご覧ください。


http://enterprise.watch.impress.co.jp/docs/series/virtual/20091102_325584.html

7.仮想マシン設定の編集

編集ファイルを探します。


初期値では、下記にあると思います。
C:\Users\(ユーザー名)\Documents\Virtual Machines\Windows XP Mode\Windows XP Mode.vmx


Windows XP Mode.vmx をメモ帳等で開きます。


3d機能が有効になっているかを確認します。
「mks.enable3d」を探し、「TRUE」になっていることを確認します。
また、ビデオメモリを設定します。(#から始まっているのはコメントです。)

#3Dを有効にする
mks.enable3d = "TRUE"
#ビデオメモリの割り当て
#16777216(16MB),33554432(32MB),67108864(64MB),134217728(128MB),268435456(256M)
svga.vramSize = "134217728"


設定後、上書きして保存します。


VMware Player上で、Windows XP Modeの[仮想マシン設定の編集]をクリックします。


[ハードウェア]タブで、変更するべきところはありませんが、
メモリが足りないと感じる方は、メモリの容量を増やしましょう。
(※ROを複数起動させると、VMware PlayerやROが落ちることがあるそうです。
その場合、メモリを256Mにしたり、VMware Toolsを変更すると改善することがあるそうです。)


[オプション]タブでは、


VMware Toolsを手動でダウングレードした方は、勝手にアップデートしないように、[ツール] → [手動で更新する]を選択します。
windows7側とフォルダを共有したい方は、[共有フォルダ] → [常に有効] または [次回の〜] を選択し、
[windowsのゲストのネットワークドライブとしてマップする]にチェックを入れ、
[フォルダ] → [追加] → 共有フォルダとして使用するフォルダを指定します。
XP側からは、[コンピューター] → ネットワークドライブ[*** の Shared Folders]より、windows7側のファイルが取得できます。
(windows7側のROのクライアントを丸ごとコピーすると、ROのインストールの手間が省けます)

8.VMware Toolsのインストール

/////VMware Tools8.*でROが動く場合の操作 ここから//////////////////////////////
XPにログイン後、
VMware Player上のメニューより、
[VM] → [VMware Toolsのインストール]をクリックします。
インストーラーが起動するため、案内に従いインストールを行います。要再起動。
/////VMware Tools8.*でROが動く場合の操作 ここまで//////////////////////////////


/////手動でVMware Toolsをインストール ここから//////////////////////////////
6で入手したwindows.isoをwindows7側でマウント(ファイルを仮想的にCDドライブ化)するなり、
XP側でマウントするなりした後、windows.iso内のsetup.exeを実行します。
インストーラーが起動するため、案内に従いインストールを行います。要再起動。


マウントを行うツールについては、Daemon Tools等があります。


9.ROのインストール

公式より、クライアントを落としてもOKですし、
7で紹介した共有フォルダを使った方法でもOKです。


インストール後、


C:\Gravity\RagnarokOnline\Setup.exe


をクリックします。


描写[DirectX HAL]を選択、
画面サイズを選択します。


Ragnarok.exe をクリックして、
ログインをし、ゲームをスタートしましょう。

10.その他

●XP側で、キーボードが日本語にならない場合
[コントロールパネル] → [クラシック表示] → [システム]
→ [ハードウェア] → [デバイス マネージャ] → [キーボード]
と移動し、
「Standard 〜」というキーボードのデバイスで右クリック
→ [プロパティ] → [ドライバ]タブ → [ドライバの更新をクリック]


Windows Updateへの接続 [いいえ、今回は接続しません] → [次へ]
→ [一覧または特定の場所からインストールする] → [次へ]
→ [検索しないで、インストールするドライバを選択する] → [次へ]
→ [互換性のあるハードウェアを表示] のチェックを外す
→ 場所 [(標準キーボード)]
→ [日本語 PS/2 キーボード(106/109 キー Ctrl+英数) ] を選択 → [次へ]
→ 再起動
→ 日本語入力ができるはず。


●XP側で、OSのログイン画面をスキップしたい場合


他人に勝手にPCを操作されるリスクがあるため、ご注意ください。
パスワードを設定してあっても入力せず自動的にログオンできるようになります。


ファイル名を指定して実行 → 「control userpasswords2」を入力
→ 自動でログオンしたいユーザーを選択
→ [ユーザーがこのコンピュータを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要]のチェックをはずす


参考:http://rag.moe-nifty.com/miya/2005/09/vmware5_f8c3.html


続き:Virtual PCからインポートしたvmdkファイルを圧縮可能にする